
楽しく極めることこそが天才への道
揺り戻される働き方の価値観
近年、働き方を巡る議論が新たな局面を迎えています。イーロン・マスクが政府効率化省(DOGE)を立ち上げ、リモートワークへの反動を示すなど、ハードワークこそが価値だとする伝統的な価値観への揺り戻しの動きが見られます。
日本のスタートアップシーンにおいても、「昨日は17時間集中して作業した」「3日間寝てない」といった具合に、努力量や労働時間を一種の勲章のようにアピールする声が目立ちます。
努力アピールの落とし穴
もちろん、努力すること自体は決して否定されるべきものではありません。しかし、興味深いことに、努力を自覚的に語り出している段階では、まだその分野の本当の達人には及ばないことが多いのです。
例えば、国内最高峰とされる東京大学の例を見てみましょう。合格者の上位層は、実はほとんどが「エンジョイ勢」なのです。必死に努力をアピールしている受験生は、往々にして二番手グループまでしか到達できません。
ビジネスにおける楽しさの重要性
このことは、ビジネスの世界でも同様です。単なる労働や苦難として捉えていては、長期的な成功は望めません。もし仕事を苦しい労働として捉えるのであれば、英国などで試験的に導入されている6時間労働や週休3日制といった制度的な保護が必要でしょう。
没入する喜びこそが鍵
古来より「寝食を忘れて」という表現がありますが、その本質は苦行ではなく、没入するほどに楽しむことにあります。誰しも、好きなことに熱中して気づいたら夜が明けていた、という経験があるのではないでしょうか。心理学では「フロー状態」と呼ばれるこの状態こそが、真の生産性を生み出す源泉なのです。
天才とは楽しむ者である
人気漫画「ワンパンマン」で、最強のヒーローであるサイタマは、自身の活動を「趣味」だと言い切ります。この一見シンプルな発言の中に、実は深い真理が隠されているのではないでしょうか?
楽しみながら極めることができる人。それこそが本当の意味での天才なのだと思います。努力を意識的にアピールするまでもなく、気づいたら努力家たちを追い抜いているような、そんな境地に至る人こそが真の達人なのです。
MyTHが目指す働き方
私たちMyTHは、このような「楽しみながら極める」という考え方を大切にしています。AIの開発という最先端の分野で、チームメンバー一人一人が自身の仕事を心から楽しめる環境づくりを目指しています。
なぜなら、それこそが持続可能なイノベーションを生み出す唯一の道だと信じているからです。